株式会社きらり観光

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2025年8月の投稿一覧

2025.10.14安全への取り組み

貸切バスの初任運転者研修のお知らせ(2025年9月)

弊社では新たに貸切バスのハンドルを握る運転者を対象とした「初任運転者指導」を、国土交通省の指導に基づき実施いたしました。

お客様に「安全・安心・快適」なバスの旅をご提供するという私たちの使命は、運転者一人ひとりの高い技術と深い知識、そして何よりも「命をお預かりしている」という強い責任感の上に成り立っています。この研修は、プロドライバーとしての第一歩を踏み出す上で、その土台を確固たるものにするための、極めて重要な教育プログラムです。

実車を用いた訓練に入る前段階として、弊社では法令で定められた合計20時間以上の座学講習を妥協なく行います。

この時間には、最新の映像教材を活用した知識の習得はもちろんのこと、現場を知り尽くした運行管理者からの熱心な口頭指導など、

車両のメカニズムから、事故事例の研究、お客様対応の基本まで、バスの運転に関わるあらゆる基礎知識を、時間をかけて丁寧に教え込みます。

机上での深い学びがあってこそ、日々の運行での安全確保へと繋がります。私たちは、教育への投資を惜しまず、最高水準の安全をお客様に提供することをお約束します。

また、座学後の研修では、実際の車両を使用し、様々な状況を想定した実践的な訓練を行いました。その一部を写真とともにご紹介いたします。

プの仕事は、運転席に座るずっと前から始まっています。安全な運行を確実なものにするため、指導員監督のもと、運行前点検(始業前点検)の実技指導を行いました。

1枚目の写真では、点検ハンマーを手に、タイヤのホイール・ナットに緩みがないか、打音で一つひとつ確認しています。高速走行中にタイヤが脱落するような重大事故を未然に防ぐための、地味ながらも欠かすことのできない重要な作業です。また、タイヤの空気圧や摩耗状態、亀裂の有無なども自らの目で厳しくチェックします。

2枚目の写真では、バス後部のエンジンルームを開け、内部の点検を行っています。エンジンオイルや冷却水の量、ファンベルトの張り具合や損傷の有無など、点検項目は多岐にわたります。指導員からは、マニュアル通りの点検だけでなく、長年の経験で培われた五感を使った点検の重要性も伝えられました。車両からの小さなサインも見逃さない観察眼を養うことが、トラブルを未然に防ぎ、お客様を安全にお運びする上で不可欠です。

『あらゆる道に対応する。実走行で磨くプロの運転技術』

点検を終え、いよいよ路上での実技訓練です。貸切バスの運転には、一般乗用車とは比較にならない高度な技術と判断力が求められます。

3枚目の写真は、高速道路での走行訓練の様子です。お客様に不安や不快感を与えないよう、安定した速度を維持し、十分な車間距離を確保することはもちろん、追い越しや合流の際には、バスの全長と死角を常に意識した、周囲への気配りが求められます。モニターやミラーを駆使し、絶えず交通状況の先を読むことで、滑らかで安全な運転が実現します。

『危険が潜む夜道と踏切。基本動作の徹底と危険予測能力の向上』

安全な運行のためには、特に慎重さが求められる場面での対応能力が不可欠です。研修の後半では、危険の多い夜間走行と、一時停止が義務付けられる踏切での訓練を行いました。

4枚目、5枚目の写真は、街灯の少ない夜道を走行している様子です。夜間は視界が悪くなるだけでなく、速度感が掴みにくくなり、歩行者や障害物の発見も遅れがちになります。ヘッドライトを適切に操作しながら、昼間以上に速度を抑え、「何かが出てくるかもしれない」という危険予測意識を常に持って運転することの重要性を、身をもって学びます。

そして6枚目は、踏切を通過する際の訓練です。警報機が鳴っていなくても、踏切手前での一時停止と、窓を開けて自らの目と耳で左右の安全を確認することは、運転者の絶対的な義務です。写真では、運転者が緊張感を持ち、指差し確認をしながら安全確認を行っているのがお分かりいただけると思います。「基本に忠実であること」こそが、事故を防ぐ最大の防御策です。この当たり前の動作を、いかなる時も省略することなく実行する。その意識を体に深く刻み込みました。

『安全への誓いを新たに』

一日がかりの厳しい指導を終えた運転者は、プロドライバーとしての責任の重さを改めて自覚し、その表情は自信と決意に満ちていました。

しかし、これはゴールではなく、あくまでスタートラインです。

きらり観光では、今回のような初任運転者指導はもちろんのこと、全運転者を対象とした定期的な安全教育を今後も継続的に実施し、会社一丸となって安全運行管理体制の強化に努めてまいります。

2025.08.30安全への取り組み

2025年災害対策講習を行いました

■実施日時 2025年8月18日

■実施内容

  • ブラインド形式による状況判断訓練(高難易度版)
    • 例年同様、消防隊員よりその場で状況(お題)を提示される形式を踏襲しつつ、本年は「複合的なトラブル」を想定し、難易度を大幅に上げた実践訓練を実施した。
      • 提示された要素:多重事故の発生、車両火災の併発、夜間・視界不良、インバウンド(外国人)客の混在など
      • 目的:マニュアル等の「正解」が通用しないカオスな状況下で、優先順位(トリアージ)を瞬時に判断し、被害を最小限に抑える応用力を養う。
  • 具体的な災害・事故想定と対応行動
    • 【多重事故および車両火災への対応】
      • 高速道路上での多重衝突事故により、バスが巻き込まれ、その後火災が発生した状況を想定。
      • 初期消火の限界点の見極めと、煙が充満する中でのパニックコントロールおよび迅速な退避判断。
    • 【車両破損状況に応じた脱出経路の選定】
      • 事故の衝撃で乗降口(前扉)が変形し開閉不能になった場合や、横転に近い状態で停止した場合を想定。
      • 車両の破損箇所を即座に確認し、「非常口の使用」や「窓ガラスの破壊」など、その時点で最も安全かつ迅速な脱出ルートを選択・指示する訓練。
    • 【言語の通じない乗客(インバウンド)への避難誘導】
      • 日本語が全く通じない外国人観光客が多数乗車している設定での誘導訓練。
      • 言葉による説明が伝わらない焦燥感の中で、ジェスチャー(身振り手振り)や翻訳アプリ、避難ボード等を活用し、危機感と避難方向を正確に伝えるコミュニケーションの実践。

■特記事項・所感

例年に比べ複合的かつ切迫したシナリオであったため、一瞬の迷いが命取りになることを痛感した。

特に「扉が開かない」「言葉が通じない」という二重の障壁に対し、乗務員が動揺せず、身振り手振りで毅然とリーダーシップを取れるかが生死を分けると消防隊員より講評を受けた。従来の訓練以上に、現場対応力と精神的なタフさが求められる内容となった。

2025.08.20安全への取り組み

2025年安全マネジメント会議・講習を行いました

  • 運行管理および労務管理に関する再確認
    • 日常の運行における「拘束時間」の法的上限と社内ルールの再徹底、および休息期間の確保について、経営陣と乗務員双方で認識のすり合わせを行った。
    • 点呼(対面および電話点呼)の実施フローについて、形式的な確認に留まらず、確実に体調や酒気帯びの有無をチェックする体制を再確認した。
  • ヒヤリハット映像を用いた危険予知訓練(KYT)
    • 過去1年間に自社車両で記録された映像および他社事例のドライブレコーダー映像を視聴。
    • 単に映像を見るだけでなく、乗務員全員が「なぜその状況になったか」「どうすれば防げたか」について意見を出し合うディスカッション形式を採用。
    • 「だろう運転」の排除と、個々の運転癖の自覚を促した。
  • 薬物乱用防止および健康管理に関する啓発
    • 近年社会問題化している薬物乱用の防止に向けた啓発動画を視聴。
      • 特にインバウンド(訪日外国人)の増加に伴い、海外からの旅行客が違法薬物や大麻成分を含む食品(大麻クッキー等)を国内に持ち込み、乗務員が知らずに関与してしまうリスクや、車内でのトラブル事例について情報を共有。
      • 乗務員自身の健康管理(定期検診、日常の体調管理)が安全運行の土台であることを強調し、薬物のみならず、市販薬の服用ルールについても指導を行った。

■特記事項・総括

本会議は、経営陣と現場乗務員が対等な立場で意見交換を行う場として機能した。

特にヒヤリハットの共有では、ベテランから若手への具体的なアドバイスが活発に行われた。

また、インバウンド対応における新たなリスク(違法薬物等の持ち込み)については、乗務員から驚きの声もあり、変化する社会情勢に合わせた防犯意識を持つ重要性を全社で共有した。

2025.01.29安全への取り組み

貸切バス運転者の初任研修実施のお知らせ(2025年1月)

この度当社では、12月入社の社員を対象とした貸切バス運転者の初任研修を、法令に基づいた指導指針に則り実施いたしました。

初任診断終了の1月より研修を開始しております。

研修内容

  • 座学:
    • 法改正に伴う各種法令の説明
    • 自社運行指示書の管理方法の説明
    • 点呼方法の伝達
    • 交通ルール等に関する映像の視聴
    • 飲酒・煽り運転に関する映像の視聴
    • 実車を用いた運行前点検の方法の説明
    • 実車を用いた車両特性の説明
    • 各種オイル類の交換目安など異常状態の説明
    • ベルト着用についてのアナウンスの練習
    • 非常口の使用方法の指導
    • 避難後の経路・安全確保方法などの説明
    • イラスト資料を用いた記述テスト
    • 過去ヒヤリハット事例の映像視聴
    • 実車を用いてのブレーキの確認ほか
  • 座学は合計14時間実施しました。
  • 実技
    • 指導運転者の同乗のもと、実際の高速道路および観光地での運転動作訓練を実施。運転は30時間以上実施し、特に事故発生事例に基づき、山道での運転訓練を重視しました。コース等は一部抜粋して掲載しております。
    • コース例:車庫→ 東京都内(豊洲周辺→お台場周辺→銀座周辺→東京タワー周辺→渋谷周辺→新宿周辺→浅草周辺→新木場周辺)
    • 車庫→高速道路→御殿場周辺→海老名SA→車庫
    • 特に夜間の運行に際し注意が必要なポイントを重点的に巡回しました。
    • また、注意が必要なホテルや観光地周辺を重点的に回りました。(MONDAY豊洲・歌舞伎町GROOVEなど)
    • 危険指定箇所の確認及び、市街地での安全な運行のための基礎知識の習得
    • 危険箇所の多い運行ルートに対応するため、目的地に応じた研修を実施しました。
      研修では、こうした注意箇所を運行中に指差し確認し、練習を通じて安全運転技術を向上させています。観光地においては、狭い道路や混雑した駐車場で観光客が飛び出す可能性が高いため、これらの状況にも対応できるように訓練を行いました。
    • 頻繁に目的地となるエリアについて、経路や危険箇所の確認を含む最新情報の把握を目的に研修を実施しました。
      成田空港内には進入禁止区域や歩行者横断箇所、車両往来の多い場所、交差点が複数あり、それぞれで指差し確認と危険予測を行うよう指導を行いました。
      さらに、御殿場や東京都内などの観光地も実際に回ることで、土地勘や車両間隔を育てました。

研修の特徴

  • ベテラン指導者による指導: 20年以上の運転経験を持つベテラン指導運転士のもと、実践的な指導を行いました。(Yドライバー・Mドライバーほか)
  • 安全運転意識の徹底: 事故発生事例を参考に、特に危険性の高い山道での運転訓練を強化し、安全運転に対する意識を徹底しました。

研修の目的

  • 安全意識の向上と、貸切バス運転に必要な知識・技能の習得
  • 法令遵守の意識の徹底
  • 高品質な輸送サービスの提供

今後も、安全運転を最優先に、お客様に安心してご利用いただけるよう、運行管理者一同努めてまいります。

2025.01.09安全への取り組み

【情報公開】事故・災害等に関する報告連絡体制及び指揮命令系統(2025)

事故・災害発生時の指揮連絡系統図を最新版に更新しました。