株式会社きらり観光

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  • 0476-36-5498

2025年災害対策講習を行いました

■実施日時 2025年8月18日

■実施内容

  • ブラインド形式による状況判断訓練(高難易度版)
    • 例年同様、消防隊員よりその場で状況(お題)を提示される形式を踏襲しつつ、本年は「複合的なトラブル」を想定し、難易度を大幅に上げた実践訓練を実施した。
      • 提示された要素:多重事故の発生、車両火災の併発、夜間・視界不良、インバウンド(外国人)客の混在など
      • 目的:マニュアル等の「正解」が通用しないカオスな状況下で、優先順位(トリアージ)を瞬時に判断し、被害を最小限に抑える応用力を養う。
  • 具体的な災害・事故想定と対応行動
    • 【多重事故および車両火災への対応】
      • 高速道路上での多重衝突事故により、バスが巻き込まれ、その後火災が発生した状況を想定。
      • 初期消火の限界点の見極めと、煙が充満する中でのパニックコントロールおよび迅速な退避判断。
    • 【車両破損状況に応じた脱出経路の選定】
      • 事故の衝撃で乗降口(前扉)が変形し開閉不能になった場合や、横転に近い状態で停止した場合を想定。
      • 車両の破損箇所を即座に確認し、「非常口の使用」や「窓ガラスの破壊」など、その時点で最も安全かつ迅速な脱出ルートを選択・指示する訓練。
    • 【言語の通じない乗客(インバウンド)への避難誘導】
      • 日本語が全く通じない外国人観光客が多数乗車している設定での誘導訓練。
      • 言葉による説明が伝わらない焦燥感の中で、ジェスチャー(身振り手振り)や翻訳アプリ、避難ボード等を活用し、危機感と避難方向を正確に伝えるコミュニケーションの実践。

■特記事項・所感

例年に比べ複合的かつ切迫したシナリオであったため、一瞬の迷いが命取りになることを痛感した。

特に「扉が開かない」「言葉が通じない」という二重の障壁に対し、乗務員が動揺せず、身振り手振りで毅然とリーダーシップを取れるかが生死を分けると消防隊員より講評を受けた。従来の訓練以上に、現場対応力と精神的なタフさが求められる内容となった。